ゲームプロデューサーの仕事内容や1日のスケジュール、年収推移について掲載しています。また、ゲームプロデューサーに必要な資格やスキル、転職・就職する方法について紹介しています。ゲームプロデューサーを目指している人はぜひ参考にしてください。
ゲームプロデューサーの仕事内容
ゲームプロデューサーは開発チームの責任者として、コミュニケーション能力や問題を的確に解決する能力が必要になる重要な職業です。
具体的な仕事内容については下記のようになっています。
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企画・プロジェクトの責任者
ゲームプロデューサーは、企画・プロジェクトの最高責任者として、開発メンバーと企画を考えプロジェクトの進行管理をします。
また納期がある中で高品質な作品を作るためには、チームワークやリーダーの徹底した管理が必要です。その大事な役目を担うのがゲームプロデューサーの仕事です。
スケジュールの管理
ゲームプロデューサーは開発チームの最高責任者として、プロジェクトがスケジュール通りに進行しているか確認をして管理をする仕事があります。
そのため、定期的に進捗会議を開いたり現場から上がってくる報告書を確認し、チームの進捗状況を把握する必要があります。
予算の管理
広告費やゲーム制作に必要な予算を管理するのもゲームプロデューサーの大切な仕事です。
案件によって潤沢な予算を確保できないこともあり、そのような状況で上手く予算管理をする実力を試されるのがプロデューサーです。
限られた予算の中でより高品質なゲーム制作ができれば、ゲームプロデューサーとしての評価が上がります。
評価が上がれば、昇給や昇格だけではなく大型案件を任される可能性があり、さらにやりがいを感じることができるでしょう。
宣伝・プロモーションの企画
ゲームの販売促進になるイベント開催や宣伝広告の立案などもゲームプロデューサーの仕事です。
常に流行をリサーチしながら、イベントの企画を考え広告(CM)の制作を企画します。
また、開発したゲームが人気になると、インタビューなどマスコミ対応をしていくのもプロデューサーの仕事です。
有名なゲームプロデューサー
日本国内のゲームメーカーで働いており、今までに大ヒットゲームを多数生み出し続けているゲームプロデューサーを3名ご紹介します。
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名越 稔洋さん
名越稔洋さんは龍が如くシリーズのゲームプロデューサーをしている方です。
その中でも龍が如くシリーズは、全世界で出荷数1200万本以上を突破した大ヒット作品として世界中で愛されています。
名越さんは大学の映画学科を卒業後セガに入社しましたが、初めはPC初心者でゲーム用語も全くわからない状態でした。しかし、大学で学んだ3DCGを使うゲーム制作によって名越さんの才能は開花しました。
坂口 博信さん
坂口博信さんはゲームプロデューサー、ディレクターとしてファイナルファンタジーシリーズを制作した方です。
2015年にはゲーム・デベロッパーズ・チョイス・アワードにて生涯功労賞を受賞し、2017年のCEDEC AWARDSでは特別賞を受賞しています。
坂口さんが生みの親であるファイナルファンタジーシリーズは、シリーズ全タイトルの販売本数が世界で1億4900万本以上を達成し、スクエアエニックスの看板ゲームとして今も世界中で大人気の作品です。
日野 晃博さん
日野晃博さんは、謎解きゲームで有名なレイトン教授シリーズ、イナズマイレブンや妖怪ウォッチといった大人気作品を手掛けてきました。
ゲームプロデューサーとして認知度が高い方ですが、日野さんが手がけたゲーム作品のアニメ化において企画・脚本家としても活躍されています。
ゲームプロデューサーの1日
1日のスケジュール ●9:00 出社 メールチェックや今日のスケジュール確認をします。
⇩ ●10:00 制作チームとプロジェクトの進捗報告や情報共有の会議を行います。
⇩ ●12:00 ランチタイム
⇩ ●13:00 ゲームディレクターや広報担当者と宣伝企画会議を行います。
⇩ ●15:00 コラボ企画相手の企業へ出向き、打ち合わせをします。
⇩ ●17:00 会議資料チェックやクライアントからのメール・電話対応をこなしていきます。
⇩ ●18:00 退社 リリース前後や繁忙期は残業になることが多いです。
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残業の有無
ゲーム業界の残業時間は他の業界に比べて長くなる傾向にあります。
その中でもゲームプロデューサーは、プロジェクトの統括をする中心的人物ということで残業になることも多いです。
休日出勤の有無
ゲームプロデューサーを含め、ゲーム業界は基本的に完全週休2日制が多いです。
しかし、イベント等の出席や制作スケジュールの遅れによって休日出勤をする場合があります。
会社によっては代休制度を設けているところもあるので、繁忙期を外しまとめて休暇をもらうプロデューサーも多いそうです。
職場の環境
ゲーム業界は、ゲーム開発のために異なる部署同士が協力し合って仕事をするところが他の業界と異なります。
そのため、ゲーム業界には他の業界よりもホウレンソウなど互いのコミュニケーションが重要です。
k職場の環境は会社や開発チームによって異なりますが、人数が少ないとプロデューサーがディレクターを兼任することもあります。
ゲームプロデューサーの年収推移
ゲームプロデューサーは未経験からすぐになれる職業ではありません。
プロジェクトを統括する最高責任者ということもあり、ゲーム業界で働く職種の中でも年収はサラリーマンよりも高い傾向です。
また、ゲームプロデューサーは学歴ではなく実力重視なところが多いです。若くても実力が認められれば、20代でも年収1000万円以上が期待できます。
年代 | 年収 |
20代 | 400万円〜600万円 |
30代 | 500万円〜700万円 |
40代以上 | 600万円〜800万円 |
有名タイトルだと年収が高い
有名タイトルのプロデューサーとして活躍することができれば、年収が必然的に高くなります。
また、ゲームプロデューサーとしての評価が上がることで、新たに大型案件のプロデューサーや新規開発チームのプロデューサーに抜擢される可能性があります。
大手ゲーム会社は年収が高い傾向
大手ゲーム会社は、多数の大ヒットゲームをリリースしていることもあり、必然的に年収が高い傾向です。
しかし、最近は中小ゲーム企業でも人気ゲームをたくさんリリースしているところもあり、数年前と比べて年収の幅が縮まってきています。
大手ゲーム会社よりも実践に近いポジションで活躍できる機会が多いので、年収に関係なくスキルアップを求めて中小ゲーム企業に就職をする人も増えているそうです。
ゲームプロデューサーに必要な資格とスキル
ゲームプロデューサーになるために必要なスキルや能力を紹介します。
スキルや能力を得るためには勉強だけではなく、実際にゲーム業界に入って身につくこともたくさんあります。ゲームプロデューサーを目指している人は、ぜひ参考にしてください。
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責任感
制作スケジュールや予算管理といったとても責任が伴う仕事が多いです。
責任感を身につけるためには、普段から自分の仕事に責任を持ちましょう。
またリーダーシップが発揮できる場面では、積極的にリーダーへ立候補して経験を積むことも大切です。
責任感は日頃の意識や積極的な行動によって養われます。
マネジメント力
マネジメント力はプロデューサーにとって、プロジェクトの進行管理や目標達成のための組織運営に必要不可欠なスキルです。
またプロデューサーにマネジメント力がなければ、プロジェクトの進行具合にかなり影響出てしまいます。
マネジメント力を身につけるには、マネジメント本や講座での独学をしたあと実際に学んだことを現場で活かしてみると良いでしょう。
学校で学ぶことも可能ですが、実際の現場で体験することで身に付きやすくなります。
マネタイズスキル
プロデューサーにとってマネタイズスキルは、ゲームの売上アップのために身に付けておく必要があります。
マネタイズスキルを身につけるには、マネタイズの特徴や使い方を理解している必要があり、本や動画の独学で得ることができます。
プロモーションスキル
ゲーム作品は、ユーザーに対してゲームの魅力をプロモーションして、一人でも多くの人にプレイしてもらう必要があり、プロモーションのやり方によってゲームの売り上げが大きく変わります。
プロデューサーを目指す人は、売上アップを目的とした宣伝活動を立案・進行するためにプロモーションスキルを身につけましょう。
プロモーションスキルを身に付けるには、マーケティング関連の講座や学校で学ぶ方法がありますが、本や動画を使った独学でも可能です。
ゲームプロデューサーになるには!?
未経験からすぐになれる職業ではありませんが、きちんと経験を積めばゲームプロデューサーになることが可能です。
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ゲーム会社で経験を積む
ゲームプロデューサーは、デザイナーやプログラマーからディレクターを目指し、その後プロデューサーといった段階を踏んで昇格するのが一般的です。
チームを統括するためには、ゲームを開発するまでの大まかな流れや各職種の業務内容・役割を理解している必要があります。
そのため、実際に現場で仕事をこなしながら、ゲーム制作の全体的な流れを知っていくことが大切です。
有名タイトルのチームで活動する
有名タイトルのチームに入り活動することで、さまざまな知識やスキルを身につけることができます。
その経験を活かして、新しいポジションで活躍するといったことも可能です。
ゲーム業界は今までの実績や経験・スキルが評価されて次の仕事に繋がることが多いので、チャンスがあれば有名タイトルのチームメンバーとして積極的に活動していきましょう。
専門学校に通う
ゲーム業界の就職に強い専門学校に通うことで、ゲームプロデューサーに必要な専門スキルを得ることが可能です。
専門学校によっては、ゲームプロデューサー経験のある先生から直接学ぶことができるので、よりリアルな情報でスキルを身につけることができます。
また、ゲーム会社に就職するためのサポートも充実しており、コネクションがある企業もあるので「就職が有利になる」といったメリットもあります。
ゲーム業界転職エージェントを活用する
スキルを身につけたら、転職エージェントを使ってゲーム業界に転職しましょう!!
担当のエージェントが転職サポートしてくれるので、自分の理想のゲーム会社に就職することができます。
転職エージェントの登録は無料なので、未経験からゲームプロデューサーに転職したい人はすぐに登録しておこう。
ゲーム業界の転職エージェント
ゲームプロデューサーの将来性
ゲーム業界は、気軽にどこでも遊べるソーシャルゲームを中心にこれからも成長していくことが期待されています。今後もヒットするゲームを開発するには、ゲームプロデューサーのマネジメント力や統括力が重要です。
最高責任者としてのプレッシャーもあるかもしれませんが、制作したゲームでプレイヤーがたくさん遊んでくれたり楽しいことを追求し続けたりできるとてもやりがいのある職業といえます。
ゲームプロデューサーは成長中のゲーム業界に欠かせない存在であり、ますます需要が高まっていく職業です。
簡単になれる職業ではありませんが、ゲーム業界を引っ張っていく存在になれるように頑張って目指しましょう。
ゲームプランナーの求人情報
ファミキャリ
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担当エージェントがゲーム業界に詳しいので、未経験でも充実したサポートを受けることができます。
②中小ゲーム企業とのコネクションあり
③担当エージェントがゲーム業界に詳しい
マイナビエージェント
マイナビエージェントは、第二新卒、若手層を採用したい企業の紹介数が業界No1です。
取り扱っている企業は幅広く、ゲーム業界以外の転職もできます。
20代でゲーム業界に転職したい人におすすめのエージェントです。
②20代の登録者数No1
③ゲーム業界以外の転職も可能
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、業界No1の登録者数で転職経験した8割の人が利用したことがあるエージェントです。
大手エージェントということもあり、ゲーム業界へのコネクションが多数あります。
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